そのゆりかごの中に 希望が一つ そのゆりかごの中に 王冠故の希望と運命と 相克する想いは一つ 希望と、絶望と 大きすぎる想い 想いは動かされ ゆりかごは動く 止まるか 傾くか 失うか それは誰にもわからない 希望と絶望と おおきな想いと 王冠は輝くのか 頭に冠を輝かせ 胸にはダイヤのペンダント 瞳に強い意志を込め 彼女は独り光の中 夢見ることも忘れてしまい それでも希望を失わず 闇を見通す力を持ち 彼女は独り光の中 幸福 不幸 絶望 希望 すべてその身に掲げ すべて忘れることもなく 頭に冠を輝かせ 胸にはダイヤのペンダント 瞳に強い意志を込め 彼女は独り光の中 一生、独り 闇の中
03. 仮の姿 身分とは誰が定めたものでしょうか 何のためにあるのでしょうか 神様が定めたものではないのなら 所詮必要ないものでしょう だから壊してしまいましょう 私とあなたを引き裂くすべてを あなたを高みから引きずり起こし 私の元まで下りさせて 私の隣を歩きましょう 身分など関係ないのです あなたが私の隣を歩くなら 私は何だってしましょう 人間が造ったモノなら人間が壊せる すべての秩序を打ち砕いて 新たな秩序を作り出す 共に生きましょう 遠い昔に星を数えた いつか数えられると信じていた 星は幾多に輝いて 手を伸ばしても届かない だからせめて数えようと 幼い頃そう決めた いつか諦め いつか忘れ そうして刻は過ぎていき 遠い昔がわからなくなった 愚かな私 星を数えた日々は既に遠く 私にはもう届かない 幼き日 星に届いた想い どこに捨てればいいかわからない 遠く遠く すべてが遠く もう一度 星を数えた そんなものはいらない 誇張も 無意味な栄光も 全部 いらない ドレスはいらない 名前はいらない 肩書きはいらない 全部が全部いらない 私には重すぎる 「様」なんて 付けなくていい 私には重すぎる名称 「姫様」 そう言ってあの人は微笑う そんなモノいらないのに 肩書きは必要ない あなたと一緒にいられれば幸せでした さよなら お元気で
07. 剣に誓え 自由とは何でしょう 私はそれを知らない 自由など知らない 義務しか私にはない 知らないし、いらない …多分 そのままで、いいのでしょう このままで、いいのでしょう それが他人の願いです それが私の祈りです だからもう、いいのです ただほんの少し 外を見てみたいとふと思い この思いを口にすることを 誰かに許してもらいたいと思った そんな自由もないのだから 世界中にたった一人 私は独り ただ独り 夢を見ていました それはお日様の匂いがする場所です 日向の光の中です 周りに人がたくさんいました 私は独りではありませんでした 私は笑っていました そこで夢は覚めた 目が覚めたら私は独りでした 周りに人は少しはいるけど私は独りです 夢は幻想であり 幸福にも似た希望である 聞こえてきた言葉があまりにも的を射すぎていて 私は思わず目を伏せた 胸に沁みて痛む傷口を押さえながら 私は独り涙を流した 空では遠く、星が瞬いていた 光と闇の中、私は独り 輝くのは黄金色の冠だけ 王者の証 王者などどこにいるのだろう ここにいるのは年老いた女 無意味に強く、ひどく弱い 愚かな女がいるだけで 王者は先に旅立った 私は跡を継いだだけ そして私も旅立つのだ ついにその時がやってきた でもその前に やらなければならないことがある 私はこれからすべてを捨てる そして王者に返却を 冠を捨て、冠を返す それが唯一、幸福になる道
10. そして、自由 配布元:BERRY
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