夢現 絶望に身を浸して 悪夢などとうに見果てた 夢はとうに果て 故に悪夢も果てる 闇の中に身を沈め 光を求める幻を見る 誰のものでもない影 それが誰のものでもないからこそ それは夢であり それは現実だ 希望は絶望へと様変わりし 絶望は希望へ変化する 故にそれは悪夢である 夢が果てた今だからこそ 夢現の、悪夢 魂 生命 力 三本のキャンドルの、その重さは 魂 生命 力 すべてを合わせ、人はつくられる だかその、あまりの長さ あまりの強さ 人は知らぬのだろう 他の生命に比べて人は強い 他の生命に比べて人は脆い それでも、気付かぬまま、生きていく 魂 生命 力 幸福であれ
03. 赤い華 その中に隠し味を一つ それだけで極上の味へと変わる 魂一つ 夢一つ 夢追い人は極上の素材 そこに希望と絶望を 掴み取るのは本人次第 それは悲運か幸運か 知るべき者は誰もいない 極上の夢と極上の希望 ただそれだけで極上で ただそれだけで面白い ワイングラスは人の一生 覗き込むのは神様たち 神様たちは試練を与え 惑い楽しむ性悪達 それでもすべては己の中に 己の行動そのすべて すべてを賭けて手に入れる そこに仮面を受け入れて 幼い記憶を閉じこめて そして生きる、強さと弱さ 生きねばならない 生きねばならない どれだけ踏みにじろうとも 生きたいから、生きる 汚れ役を引き受けて 生かす為に 強くある為に そこに意味などないけれど 仮面は仮面で意志がある 私は私なりに生き 彼は彼なりに生きる それだが私たちの強さと弱さ 強さ、と 弱さ ステップを踏むの ステップを踏んでダンスを踊る それが私のやりたいこと 人は踊る 様々な世界で 人は踊る 様々な場所で とっかえひっかえ相手を変えて 場所を勝手に移動して 踊る 踊る ダンスを踊る 時には人を殺しても ステップを踏んでダンスを踊る そんな簡単なことがどうしてできない だって私にはダンスが出来ない 場所がわからない 相手がいない それは望みで夢だけど 決して叶わぬ傍観者 このままずっと、永遠に 舞踏会を、眺めてる
07. 貴婦人 薄汚れたカーテンはすべてを遮り 陽射しはなく闇 独り、閉じこもる 闇の中に何がある? 何もない 何もない だから薄汚れたカーテンを掛ける 独り、薄闇の中 引き裂くか、とどまるか 逃げるか、進むか すべてはまだ、外の世界に 光と闇の、中にある 夜の暇のその内で 交わされた約束が一つ 誰もいない夜の内 誰もが眠る夢の中 独り動くものがある 一人動いて月を見る そして月を見る 繰り返し続く 独り月を見上げる人 月に焦がれて泣く子供 密やかに続く 繰り返し繰り返し 己が衣を脱ぎ捨てて 独り独り 月を見る この世界は誰のものでもなく 神様のものでもない だからこそ世界を支配しよう 世界の意志なんて知らないし 神様の意志も知らない 他人が考えていることなんてもっと知らないし でも自分は特別じゃない 特別なんて知らないし 神様の結局知らない 好きなように生きて 好きなように死ぬ それが自分の生きる道 世界は誰のものでもない 世界は神様のものでもない 世界は自分のものじゃない だから 世界を支配しよう 好きなように生きよう 配布元:BERRY
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