帰りたいと願うのは罪ですか 帰りたいと望むのは罪ですか 遠い昔の故郷は今 同じ姿を世界に見せる どれだけ世界が変わっても どれだけ時が移っても 変わらぬ姿はここにある 変わらぬ姿はそこにある 遠い昔のあの夕暮れ 昔々のあの朱い空 変わらぬ姿はそこにある 変わらぬ姿は我が胸に どれだけ時がたとうとも 必ず必ず我が胸に 帰りたいと願うのは罪ですか 帰りたいと望むのは罪ですか 今はもうどこにもない あの朱い空 nostalgia…郷愁 何を後悔するというのでしょうか 私はすべてわかっているのに 「逃げ道用意してないで」 そんなの最初から用意してない 期待してない 何も望まない 最初から全部捨ててるから 別にいいの どうだっていいの どんなことになろうとも構やしない 泣くのはイヤ もう泣きたくなるのはイヤ 人に振り回されるのもイヤ 誰にも邪魔させない だから逃げるの 今逃げるの 後のことなんて構やしない 後の逃げ道なんて作らない 後にマズくなったって 私は決して後悔しない 何を後悔するというのでしょうか 私はすべてわかっているのに regret…後悔
03. リセット 古いモノには魂が宿る 古いモノには何かが宿る 私は若い とても若い 私は生命力で満ち溢れている そして私は疲れきっている 私はこんなにも若いのに 私はこんなにも若いのに 私の心は老婆のよう 老婆のように疲れきっており 老婆のように安息を望む 私は若い 今はまだ若い それは私が生まれて間もないから だけどいつかは年老いて 心と同じく老婆になる 古いモノへと宿った魂 いつかは宿る私の魂 それまで生きているのだろうか 私は今でも疲れきっているのに 故に いつかは壊れることを望む antique…古代の お願いだからその目をやめて お願いだから私を見ないで 誰も私を見ていないのに 誰か私を見ている気がする 本当に誰も見ていないのに 誰も私を見ていないのに 誰か私を哀れに見ている 誰もそんなこと考えていないのに 誰かの声が聞こえるだけで 誰か私をあざ笑っている 誰も私を知らないのに お願いだからその目をやめて お願いだから私を見ないで お願いだからしゃべらないで お願いだから静かにして 誰も私を見ていないのに 誰も何も話していないのに 誰も私を知らないのに 誰も誰も 誰もいないところへ 連れていって 私を一人にさせて paranoia…妄想症 睡眠薬を飲みましょう 魔法の薬を飲みましょう 眠りに誘うその薬を 私はあなたに何を望んでいたのかしら? 「愛してる」も言わないで あなたの愛を欲しがるばかりで あなたは私に何を望んでいたのかしら? 「愛してる」も言わない私に ささやく愛を垂れ流しにしたまま 垂れ流した愛はいつか枯れ果て 注がれることもなく無へと帰す 愛にも限りがあるということに あの時私は気付いていなかった 枯れ果てた私の愛を注いでいるうちに あなたの愛は枯れ果てた 愛は無尽蔵に生産されるわけじゃない 睡眠薬を飲みましょう 魔法の薬を飲みましょう 眠りに誘うその薬を 愛は枯れ果て無へと帰す 目醒めた後は、さようなら halcion…睡眠薬の一つ
07. メビウスリング 一夜限りの夢 泡沫の祭り 祭りは一体どこに行くのかしら 煌びやかな世界はすぐに終わる 始まりから終わりまで煌びやかで 終わった後も捕らわれたまま それはまるで魂の鳥籠 魂を閉じこめておく代わりに夢を 一夜限りの夢を 一夜限り閉じこめておく代わりに 煌びやかな世界を そして夜が明ければ消えてしまう その魂は捕らわれたまま 煌びやかな世界を もう一度 circus…サーカス 秒針が進む音がする カウントが始まる 音が響く 誰にも聞こえない だけど私にだけ聞こえる どれだけこの音を繰り返しただろう 私の中だけで響く音 幾度となく繰り返し 幾度となく響き 幾度となくウタッタ音 そして 幾度となく刻まれた愉悦の笑み 10…9…8…7… カウントを始めよう そして妄想を現実へ 6…5…4…3… 光る鈍い、刃 2…1…ゼロ countdown…秒読み 私はあなたを知っている あなたは私を知っている? どこかで見たことある風景 どこかで見たことある顔 どこかで聞いた言葉 どこかで聞いた声 私たちは初めて出会う なのにどうしてこんなに近いのかしら 初めて出会い 初めて見て 初めて聞き 初めて言葉を交わす なのに何故 こんなにも近いのでしょうか どこかで見た相手の顔 それを見ればよくわかる 私たちが近い理由 それは 初めまして、お姉さん dejavu…既視感
11. トラウマ 出会ってしまったのは 偶然かしら? 必然かしら? きっと必然ね 私とあなたが出会ったのは必然 同じ顔をもつ私たち それでも双子じゃない やってることも正反対 まるで陰と陽のよう だから私とあなたは出会った 同じ人間は一緒にいられない それが世界の理 だからどちらかが消えなければ こんなに気の合う私たちでも こんなに似ている私たちでも どちらかが消えなければ だからさぁ 同じ顔をもつ私たち すべてが正反対でも顔は同じ だからこそ 殺し合いましょう doppele gangar…自分そっくりの分身 誰も誰も気付かない 誰も私に気付かない 私は一体何の為に 何の為に生きているの? あなたは一体何の為に 何の為に生きているの? 私にはわからない あなたにはわかってるの? 何の為に生きているのかしら 私が生きていても意味なんてないのに そして多分私が死んでも 何の意味もないのに 何の為に生きているのかしら 誰も誰も気付かない 誰も私も気付かない 誰か私に答えを 答えを教えて下さい moratorium…モラトリアム 出口の見えない迷宮に 迷い込んだのは、誰? 出口はどこ? 答える声は未だなく どれだけ出口を探しても どこにも出口は見あたらない それはまるで魂の牢獄 好き 嫌い 生きたい 死にたい どうして生きているのかしら? どうして死にたいのかしら? 様々な感情の群れ 何故と問うても誰も答えぬ 誰にも何者にも答えられぬ それはすべて自分が導き出すこと 出口の見えない迷宮に 迷い込んだのは、誰? labyrinth…迷宮
15. サンクチュアリ 誰もが求める夢 だけど誰も辿り着けない 誰もが幸福を追い求め 誰もが快楽を追い求め そんな浅ましい人間が夢見た楽園 だから誰も辿り着けない 夢は夢のまま消える 楽園は楽園のまま だからこそ夢で楽園 だけど本当は ずっとずっと近くにあるのに 本当は夢じゃない 楽園はずっと近くにある だけど故に とてもとても遠い 本当に大切な人と一緒にいれば どんなところだって 楽園へと様変わりする ハイ・ブラゼル 至福の島 あなたといればどんなところだって楽園 hy brasil…至福の島 配布元:16の御題 |