好きなもの嫌いなもの。
ver.BLEACH


「なあ、アンタってさ。嫌いな食いモンって多そうだよな」
「イイエ、そーでもありませんよ? 嫌いな食べ物は特にありません」
「へえ、意外だな」
「その代わり、好きな食べ物もありませんけどね」
「そっちかよ…! 質悪ぃな、アンタ…!」
「元々、食べることに興味はないんで。そういえば黒崎さんは好き嫌いはあるんスか?」
「嫌いな食いモンはねえよ。何でも食える」
「おや立派。じゃあ好きな食べ物は?」
「チョコレートと辛子明太子」
「………」
「……何だよ、その目は」
「いえ、随分極端な物が好きなんだなあと思いまして」
「悪かったな! 好きなモンは好きなんだよ!」
「別に悪いなんて言ってませんよ。…ああ、でも黒崎さんは両方イケる人なんスね。だったら今度一緒に酒でも飲みましょうよ」
「俺は未成年だ」
「そーんな堅いことは言いっこなしで!」
「どーせアンタのこったからまた夜一さんを呼んで恐ろしいことになるんだろ!? 誰が飲むか!」
「そういえば黒崎さんが真っ先に夜一さんの被害に遭ってましたねえ」
「だから飲まねえよ! ったく!(逃亡)」
「あーあ、逃げられちゃった。せっかく面白いことになりそうだったのに。ねえ? 夜一サン」
「うむ、そうじゃったが逃げられたものは仕方があるまい。他を探すぞ」
「そうっスね、じゃ次は朽木さんのトコでも行ってみますか」
「…お主、どうやっても一護を巻き込みたいのだな……」